予防医療|整形外科うるしたにクリニック|阪急淡路駅の整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科

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予防医療

予防医療|整形外科うるしたにクリニック|阪急淡路駅の整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科

予防医療とは

予防医療

予防医療とは、病気にかからないように予防する医療のことです。病気になってから何か治療を始めるのではなく、そもそも病気にならないこと、そもそも周りの支援が必要にならないことが大事だと考えられます。予防医療を行うことで、日常生活が制限されることなく過ごせる健康寿命を伸ばすことができます。これは、社会全体を活性化させたりすることにもつながります。
健康寿命とは、日常生活に支障をきたすことなく制限されずに生活ができる期間のことです。医療の進歩により平均寿命だけが伸びても、健康に生きられる期間が短ければ、長い人生は不便なものに変わってしまいます。⻑長寿化が進み、長生きしてることを卑下して、自身の長寿を悲観的に訴える方も居ますが、長寿を享受すること自体は、本当に、素晴らしいことで、サクセスフル・エイジング (健やかな老い)を目指すべきだと考えています。その為に、当クリニックでは、栄養管理、高血圧などの生活習慣病の管理やインフルエンザワクチン接種などもその為に社会貢献できることは可能な限り、やって行こうとしています。

予防医療の3つの段階

予防医療には、大きく3つの段階があります。栄養管理、運動、休養などによって、生活習慣を改善することや、予防接種など健康な時期から始める「一次予防」、検診により病気を早期発見する「二次予防」、リハビリテーションを行う「三次予防」です。
健康寿命を伸ばすためには一次予防がもっとも大切です。
生活習慣病を予防するためにも、バランスの良い食事をして、適度な運動を行いましょう。適度な飲酒量を守ることも大切です。

栄養管理

五大栄養素は、「たんぱく質、ビタミン、ミネラル、炭水化物、脂質」です。
身体を動かす主なエネルギー源はたんぱく質、炭水化物、脂質です。
骨や歯の材料となるのは、カルシウムなどのミネラルで、身体の働きを正常に保つためにも、鉄、銅、亜鉛などさまざまなミネラルやビタミンなどが必要です。
バランスのとれた食事とは、さまざまな栄養素をバランスよく食べることです。
ごはん、パン、めん類などの「主食」、魚類、大豆製品、卵、肉類など良質なたんぱく質を含む「おかず」、野菜、きのこ、こんにゃく、海藻、乳製品、果物など1日の中でいろいろな食品を組み合わせて摂取することでバランスのよい食事に近づきます。
炭水化物、脂質を取り過ぎて、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが不足がちな方が多いのが、現状だと感じています。当クリニックでは、栄養管理や食事指導も行っております。

運動器と要支援・要介護

厚生労働省が2016年に発表した介護に依存せざるえない期間は男性9.02年、女性12.40年。日常生活に周りの支援が必要になり始めると、要支援と呼ばれる段階になり、その後、日常的に周りの支援が必要な要介護まで必要になった理由の1位は脳卒中が18%、2位は認知症が16%、3位は高齢による衰弱13%、4位は骨折・衰弱12%、5位関節疾患11%で骨粗鬆症が関わる運動器は関与が大きいです。特に、女性の場合はさらに顕著で、要介護の前の要支援の段階では運動器の影響がさらに顕著になります。
そもそも周りの支援が必要にならないように対策を行うことが最も大事だと考えます。骨折などの原因となりうる骨粗鬆の治療は健康寿命の観点では、大きな鍵を握っているとも考えられます。

骨粗鬆症

加齢や薬の副作用などによって骨が弱くなる病気を「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」といいます。
骨密度は非常に参考になりますが、骨粗鬆症は骨密度だけで判断するものではありません。骨の強さに関わる主なものに、骨密度と骨質があり、骨密度が骨の強さに寄与する比率は7割前後とも言われており、骨折の仕方や背骨の形状などからも必要があります。
骨が脆くなると、転んで手や肘をついた、くしゃみをした、などのわずかな衝撃で骨折したり、気が付かないうちに折れていたとことがあります。
女性ホルモンの低下とかかわりが深いため、閉経が早かった方などは早めの骨密度検査をお勧めします。
骨粗鬆症の治療の目的は骨折を防ぎ、健康寿命を延ばすことで、少しでも長く、自立した生活を楽しむ為に必要なものです。

生活習慣病とは

生活習慣病とは、その名の通り生活習慣が原因で発症する疾患の総称です。不適切な食生活、運動不足、喫煙、過度の飲酒、過剰なストレスなど、好ましくない習慣や環境が積み重なると発症リスクが高まります。癌や脳血管疾患及び心疾患の危険因子となる肥満症、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などはいずれも生活習慣病とされています。これらは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていきます。その結果、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中など、命に関わる重篤な疾患を引き起こすこともあります。生活習慣病は健康診断などの一般的検査によって早期発見が可能です。検査値に異常があったり、不安を持たれたりする方は受診をお勧めします。

高血圧

日本高血圧学会では上の血圧である収縮期血圧(心臓が収縮したときの血圧)が140mmHg以上、または下の血圧である拡張期血圧(拡張したときの血圧)が90mmHg以上を高血圧としています。そのまま高血圧の状態にしておくと脳や心臓の血管が動脈硬化を起こし、脳卒中や心臓病、腎臓病などの重大な病気を発症する危険性が高まります。日本人の高血圧の約8~9割が本態性高血圧(原因をひとつに定めることのできない高血圧)で、遺伝的素因(体質)や食塩の過剰摂取、肥満など様々な要因が組み合わさって発症します。中年以降にみられ、食生活を中心とした生活習慣の改善が予防・治療に非常に大切です。

脂質異常症

脂質異常症とは血液中のLDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が増えたり、HDLコレステロールが減った状態のことをいいます。この状態を放置していると動脈硬化が起こり、ゆっくり進行し、脳梗塞や心筋梗塞といった動脈硬化性疾患をまねくリスクが高まりますが、過度なコレステロールの管理をし過ぎて、低栄養になるようでは、本末転倒です。なにより、バランスが大事です。
脂質異常症の発症には、過食、運動不足、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが関係しているといわれています。「内臓脂肪型肥満」ではLDLコレステロールや中性脂肪が多くなり、HDLコレステロールが少なくなりやすい傾向があります。また、遺伝性の「家族性高コレステロール血症」と呼ばれているものもあります。

糖尿病

糖尿病とは膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、十分に働かないために血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。1型糖尿病、2型糖尿病、 妊娠、糖尿病、その他特定の機序・疾患によるものの4つのタイプに分類されていますが、日本人で圧倒的に多く、生活習慣病の一つとされているのが2型糖尿病です。その発症には、インスリンの分泌不足といった要因に加え、過食、運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣が関係しているといわれています。
糖尿病を発症し進行すると、神経障害、網膜症、腎症など様々な合併症を引き起こすことがあります。糖尿病を予防するため、あるいは進行を遅らせるために生活習慣を見直すことが大切です。

高尿酸血症

尿酸値が身体に及ぼす影響として、尿酸値が高くなると、尿酸が結晶となって身体に溜まります。溜まる場所が足の親指の関節だと痛風、尿路だと尿路結石、腎臓だと腎結石になります。
痛風腎は腎結石から炎症が起こり、腎臓のはたらきが悪くなった状態です。腎不全まで進行すると透析が必要となります。高血圧や高血糖、脂質異常症、肥満などの生活習慣病も合併しやすくなります。